ICL(眼内コンタクトレンズ)とは、白内障手術を応用した視力回復手術です。
水晶体をそのまま残し、近視や乱視を治すための眼内レンズを挿入します。
ICL(眼内コンタクトレンズ)の度数を決める為の詳しい視力検査・採血をおこないます。検査時間は約1時間です。視力に影響することがありますので、寝不足などないよう体調管理に気をつけてください。
ハードコンタクトレンズご使用の方は検査の3週間以上前、乱視用ソフトレンズの方は1週間前、ソフトコンタクトレンズの方は3日前から装用を中止してください。
検査後、レンズ代金をご入金いただいてから、レンズのオーダーをおこないます。レンズの到着まで約1〜3ヶ月かかります。レンズが届きましたらご連絡をいたします。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術について、カウンセリングさせていただきます。
手術を受けられる眼は、朝からコンタクトレンズを装用しないでください。手術の開始時間の約1時間半前にご来院いただき、眼のチェックや、目薬の点眼をして準備をしていきます。
定期検診を受けていただきます。受診していただくのは、手術翌日・翌々日・翌々々日・1週間・2週間・1ヶ月・3ヶ月・半年・1年後です。定期検診は手術後の回復の状態を知り、また偶発症の早期発見のためにも非常に大切です。また見え方の急な変化、何か異常を感じた場合は、検診日以外でもいつでも受診してください。
手術直後より視力改善は体感できますが、手術直後は全体的にかすんだり、ぼやけたり、充血したりします。1週間ぐらいまでの間に安定してくる方がほとんどです。
創口や白目の血管から出血して目が赤くなることがありますが、手術後1〜2週間で自然に消失します。手術の結果や目への影響も心配ありません。
通常の場合、手術時に平均で約3%の内皮細胞数減少が見られますが、その後は安定します。
暗い所で光がにじんだり、光の周囲がぼんやりと見えたり、周囲に光が入って見えたりすることがあります。やや残る場合もありますが、慣れてしまえば日常生活にはほとんど支障ありません。
手術を受ける・受けないにかかわらず、40才頃から加齢に伴う調節力の衰えにより「手元が見えにくい」といった老眼の症状がではじめます。その場合は近用眼鏡(老眼鏡)等を適宜に使用してください。
眼圧上昇がみられた場合、その程度によって降眼圧剤の点眼や内服を一時的に追加します。瞳孔ブロックが原因となる場合にはレーザー虹彩光凝固を追加したりすることがあります。
ごくまれに手術後の感染性眼内炎を発症したケースが報告されています。もし発症した場合は抗生剤の内服や点滴、程度によっては前房洗浄やICL(眼内コンタクトレンズ)摘出をおこなうこともあります。
視力に影響しない程度のものであればそのまま経過観察をします。もし進行して視力障害を生じた場合はICL(眼内コンタクトレンズ)を摘出して白内障手術をおこないます。
LASIK(レーシック)とは、エキシマレーザーを使って屈折異常を矯正して視力を回復する手術です。
目に入ってきた光は網膜上で焦点を結びますが、屈折異常の場合は網膜上できちんと焦点が結ばれません。
エキシマレーザーを照射して角膜の中央部を削り、角膜の形状を変えることによって屈折力を変化させ、網膜上に焦点を合わせることで視力が回復します。
アメリカでは毎年130万症例が実施されています。日本においても、2007年までに60万以上の症例が実施されています。メガネ・コンタクトに代わる視力矯正方法として普及しています。
●18歳以上で近視や乱視が1年以上進行していない人が目安です。
せっかく手術をしても18歳以下の方はまだ近視が進む事が多く、術後数年で屈折度数が変わるかも知れない為、手術を受けられません。
●40歳以上の方でも手術を受けられますが、老眼や白内障のことを医師と相談の上、手術をするか どうか決めます。
手術前の目の状態にもよりますが、約90%の方が裸眼視力で1.0以上を得ることができます。
点眼麻酔薬を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。
但し、目を大きく開くための器具が眼に触れるため、違和感を感じることがあります。
トレーニングを受けた眼科専門医が執刀すれば、この手術が直接の原因となって失明につながることはありません。
万が一感染症などの病気にかかった場合、失明につながる可能性はゼロではありませんので、眼科専門医による診察を受けることが大切です。