白内障

白内障とは?

眼の中の水晶体(レンズ)が濁る病気で、白内障が起こる原因としては下記疾患などがあげられます。

正常な見え方

正常な見え方

白内障の見え方

白内障の見え方

白内障の治療

薬では治らない?

薬では治らない?残念ながら白内障が治る薬はありません。
現在までに開発・発売されたお薬(抗白内障薬)はすべて進行予防に働くものです。

いずれも完全に進行を阻止するのは不可能です。
(老化を完全に阻止できないのと同じです。)

症状が進んでしまうと手術するしかありません。
当院では、最新の機器を利用した日帰り白内障手術を行っています。

症状がどんどん進んで、不自由になるまで我慢なさらずに、早めに手術を受けていただくようお勧めします。
手術時間は、約10分です。痛みはほとんどありません。

白内障の治療の流れ

1.問診・検査・診察

初回来院時に、問診と基本的な眼の検査を行います。白内障が確認された場合は、進行具合と他の眼科疾患がないか調べます。患者さんの状態を確認後、医師から手術が必要かどうかなどのご説明を行います。

2.手術前検査

白内障の進行具合、日常生活への影響から手術を実施するとなった患者様にはより詳しい検査を実施いたします。また、健康状態を確認するために血液検査も行います。検査時間は約90分程度かかりますので、それを踏まえご予約日を決めていきます。
また、スタッフより手術に関するご説明、注意点をご案内させていただきます。

3.手術当日

ご予約いただいたお時間までに当院へお越しください。その後、当日の体調を確認いたします。体調に問題がなければ点眼麻酔を行い、手術を実施いたします。

4.手術の流れ

1.点眼と局所注射による麻酔後、水晶体を包んでいる袋を切開します。
1.点眼と局所注射による麻酔後、水晶体を包んでいる袋を切開します。

2.濁った水晶体の中身を超音波で砕いて取り除きます。
2.濁った水晶体の中身を超音波で砕いて取り除きます。

3.人工水晶体(眼内レンズ)を挿入します。
3.人工水晶体(眼内レンズ)を挿入します。

4.水晶体の袋の中に透明な眼内レンズがおさまります。
4.水晶体の袋の中に透明な眼内レンズがおさまります。

手術後の注意点

眼帯

手術後は眼に眼帯を巻きます。眼帯は翌日来院されるまで外さないようにしてください。

点眼

合併症を起こさないためにも術後の点眼は重要です。決められた回数・量を守ってください。

お食事

食事は普段通りで構いません。お酒と喫煙は医師の指示があるまで控えてください。

お仕事

手術当日はしっかりと療養してください。翌日からは軽作業、事務作業であれば行えます。
※ただし、目を長く使ったパソコン作業は2,3日控えめにしてください。

運転

手術後の経過観察で医師に相談してください。医師から許可が出てから運転するようにしてください。

入浴

手術当日から入浴は可能ですが、首から下のシャワー浴(顔にかからないように)にしてください。

白内障手術の新時代〜多焦点眼内レンズとモノビジョン法について〜

眼鏡をかけずに遠くも近くも見えることは、すべての患者さんの願いです。
最新の白内障手術では、そういった患者さんの声にようやく応えられるようになってきました。

白内障手術には以下の二つの方法があります。

A.多焦点眼内レンズ(選定療養・自費診療)

多焦点眼内レンズについて詳しく知りたい方はこちら

多焦点眼内レンズは、遠くにも近くにもピントが合うように設計されています。

ピントを遠くに合せて手術を行った場合

ピントを遠くに合せて手術を行った場合
上の写真のように遠くの時計や風景はメガネを使わずに見ることができます。しかし、携帯電話などの近くを見る時には老眼鏡が必要になります。

ピントを近くに合せて手術を行った場合

ピントを近くに合せて手術を行った場合
上の写真のように携帯電話など近くを見るときにはメガネを使わずに見ることができますが、遠くの時計や風景を見る時にはメガネが必要になります。

多焦点眼内レンズ手術の場合

多焦点眼内レンズ手術の場合遠距離と近距離に焦点が合うように設計されており、従来の単焦点眼内レンズに比べ、遠くにも、近くにもメガネなしで焦点が合いやすくなります。
写真のように、近くの携帯電話や遠くの時計、風景にもピントが合うようになります。しかし、20歳の頃のような見え方になるわけではありません。
位置により見えにくい場合はメガネが必要となることもあります。また、細かい文字を読んだり、長時間読書をする時などもメガネをかけた方が楽な場合もあります。

【長所】

多焦点眼内レンズ手術の場合1.遠近両用コンタクトレンズと同様の構造を持ち、遠近両用に対応した眼内レンズなので、眼鏡が無くても遠くも近くも見えます。

【短所】

1.個人差が大きい。
2.自費診療なので値段が高くなります。【片眼 480,000円 両眼 960,000円】(非課税)
参考:保険診療で通常の白内障手術を受けると、3割負担の方なら両眼約90,000円の自己負担額です。

B.モノビジョン法(保険診療)

B.モノビジョン法(保険診療)通常の眼内レンズを単焦点レンズといい、ピント合わせの力はありません。
モノビジョン法を用いると、多くの場合で白内障の術後に眼鏡を必要としません。
保険診療で行えることがひとつの魅力です。

【原理】

人間の目は、優位眼(利き目)と非優位眼に分かれます。
優位眼は主に遠方を見ることを担当し、非優位眼は近方を見ることを担当しています。
モノビジョン法では、優位眼は遠方に焦点を合わせ非優位眼は近方に焦点を合わせます。 この工夫により裸眼で遠くも近くも見える生活を実感できます。
現に当院で施術され、眼鏡を掛けることなく、快適に仕事や読書をされている患者さんが多くいらっしゃいます。 (もちろん個人差はあります。)

【長所】

1.多焦点レンズと同等、あるいはそれ以上の効果を得られる。
2.保険診療内で可能。

【短所】

左右のピントの違いが気になる場合があります。

私は、多焦点眼内レンズ、もしくはモノビジョン法を患者様と相談のうえ、積極的におすすめしています。

乱視矯正白内障手術について

当院では、乱視がある方の白内障手術も実施しております。通常、乱視があると物が2重3重に見えたり、眼鏡をかけないと視力が出ません。現在、医療技術の進歩により、乱視を矯正できる眼内レンズが出てきております。白内障手術のタイミングで乱視矯正を行いできるだけ乱視が少ない見え方をご提案いたします。
ただし、乱視には正乱視(直乱視、倒乱視、斜乱視)と不正乱視があり、不正乱視がある方は、乱視矯正が難しくなります。手術前に詳しい検査を実施しますので、丁寧にご説明いたします。

LRI(角膜輪部減張切開術)手術について

白内障手術後に残る角膜乱視に対し、 LRI (角膜輪部減張切開術)を行い乱視矯正を行っています。
角膜に小さなメスで切開を加え、角膜のゆがみをとる方法です。乱視を半分程度減らし、裸眼視力を向上させます。

後発白内障のレーザー治療(YAG)

白内障の手術後、数ヶ月~数年して、また「まぶしくなる」「目が霞む」ことがあります。
これは、「後発白内障」と言われるもので手術の際に残しておいた水晶体の後嚢が濁ってくる為に起こります。
後発白内障は手術の必要はなく、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができます。

白内障手術のQ&A

白内障は薬で治療できないですか?

白内障には点眼薬がありますが、白内障を改善するものではなく病気の進行を遅らせるために使用されます。白内障は、眼の中の水晶体内のたんぱく質が酸化し、白く濁ってしまうことが原因で、酸化してしまった水晶体を戻す薬は現在、存在せず、完治させるためには手術治療が選択肢となります。

手術をするタイミングはいつがいいですか?

白内障を患っていてもすぐに手術が必要とは限りませんが、放置しておくことで水晶体が固くなったり、緑内障を併発したり、手術に負担が増える場合もあります。検査を受け、視力が0.7以下になっていたり、日常生活に支障が出ている場合は早めに手術を受けることをお勧めします。

手術費用はいくらかかりますか?

白内障手術は、健康保険適用の単焦点眼内レンズと選定療養、自由診療の多焦点眼内レンズがあります。眼内レンズの選定に関しては、患者さんの術後の見え方、日常生活に大きく影響しますので、医師と相談し選定していきます。手術費用(片眼)は、保険適応の場合(3割負担)は、36,000円~54,000円となります。多焦点眼内レンズの場合は、挿入するレンズによって費用が異なります。

手術後白内障は再発しますか?

白内障は、手術で眼の中の水晶体を取り除くので、水晶体の混濁による再発はありません。ただし術後に、水晶体が入っていた袋(後嚢)が濁ってくる場合があります。白内障が再発したように感じますが、これは後発白内障と呼ばれレーザーを使って治療を行います。手術から数年が経過して、見え方に異常を感じたら後発白内障の可能性がありますので、当院へお越しください。

手術の合併症はありますか?

手術後、患者さんによっては軽度の痛み、異物感、目がしみる、等の症状がありますが、数日~1ヵ月くらいの間に消失していきます。また、目の状態によってドライアイになることもあります。極まれに傷口から感染し炎症を起こすことがありますので、点眼を決められた回数・量をしっかりと守ってください。

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